Hey! Say! JUMPの有岡大貴さんの結婚が発表され、多くのファンに衝撃が走りました。この発表直後から、SNSなどでは「有岡大貴 担降り」という言葉が目立つようになり、ファンの間では動揺が広がっています。
そもそも担降りとは何を指すのでしょうか。今回の結婚という出来事は、なぜこれほどまでに強いファンの反応を引き起こしたのか、その背景には何があるのか、疑問に思う方も少なくないでしょう。Hey! Say! JUMPでは、過去にあったメンバーのスキャンダルや突然の脱退など、グループの担降りに繋がりかねない出来事がいくつかありました。
この記事では、有岡さんの結婚をきっかけに注目されている担降りという現象について、その意味からHey! Say! JUMPが抱えてきた複合的な要因、そして今回の結婚に対するファンのリアルな反応までを、多角的に掘り下げていきます。
ポイント
- 担降りの意味とHey! Say! JUMPで起きている背景
- 有岡大貴さんの結婚が担降りの引き金になった理由
- 結婚以外に考えられる複合的な担降り要因
- 担降りを考えるファン心理の深層と今後の動向
なぜ?有岡大貴の担降りについて考える
- そもそも担降りとは何を指すのか
- グループの担降りが増えたと言われる背景
- 過去のスキャンダルが与えた影響
- メンバーの脱退がファンに与えた衝撃
- ファンのマナー問題とコンサート開催見送り
そもそも担降りとは何を指すのか
「担降り」とは、特定のアイドルやキャラクターのファンをやめることを指す言葉です。主にアイドルのファンが使う用語で、「応援担当を降りる」という表現が語源となっています。
似た言葉に「ヲタ卒」がありますが、これには少し違いがあります。「ヲタ卒」がアイドルファンという趣味そのものを卒業することを指すのに対し、担降りは特定の個人やグループのファンをやめることを意味します。そのため、あるグループのファンをやめて、別のグループのファンになる「担降り」や、同じグループ内で応援するメンバーを変える「グループ内担降り」といったケースも存在します。
ファンが担降りを決意する理由はさまざまです。アイドルのスキャンダルや結婚、グループからの脱退、あるいは自身のライフステージの変化などが挙げられます。このように、担降りはファン個人の感情や状況の変化によって起こる、ごく自然な現象の一つと考えることができます。
グループの担降りが増えたと言われる背景
近年、Hey! Say! JUMPの「グループの担降り」が増加傾向にあるという声が聞かれます。この背景には、グループとファンの双方が長年にわたって成熟してきたことが関係していると考えられます。
Hey! Say! JUMPは2007年に平均年齢15歳という若さでデビューし、フレッシュな魅力で多くのファンを獲得しました。デビュー当時から応援してきたファンもまた、グループと共に年齢を重ね、現在では30代や40代になっています。彼女たちにとって、メンバーは弟や息子のような存在であり、その成長を見守ることに喜びを感じていました。
しかし、メンバーが30代に突入し、大人の男性として成熟するにつれて、デビュー当時の「身近で可愛い男の子」というイメージは少しずつ変化します。ファンの中には、この変化を子供の成長と重ね合わせ、子育てから手が離れるような感覚で、より若い世代のグループへと関心を移す人たちも現れ始めました。King & PrinceやSnow Manといった後輩グループに新鮮な魅力を感じ、担降りするケースがこれにあたります。
過去のスキャンダルが与えた影響
アイドルのイメージを大きく左右するのが、プライベートでのスキャンダルです。Hey! Say! JUMPも過去にいくつかのスキャンダルが報じられ、そのたびにファンの心は揺れ動きました。特に、グループが持つ「純粋」「爽やか」といったイメージとのギャップが大きい報道は、担降りの一因となります。
イメージとの乖離
2016年には、伊野尾慧さんにセクシー女優との海外旅行疑惑や、アナウンサーとの二股交際疑惑が立て続けに報じられました。これらの報道は、テレビで見せる姿とは異なる私生活を連想させ、純粋なイメージを信じていたファンに大きな衝撃を与えました。
また、同時期に報じられた17歳少女の妊娠騒動では、Hey! Say! JUMPのメンバーが関与しているのではないかという憶測も飛び交いました。もちろん、これはあくまで噂の範囲を出ませんが、このようなネガティブな情報が流れること自体が、グループのイメージに影響を与えたことは否定できません。
純粋な熱愛であればまだしも、ファンが好ましく思わない相手や内容のスキャンダルは、応援する気持ちを冷めさせる直接的な原因になり得ます。
メンバーの脱退がファンに与えた衝撃
グループにとって、メンバーの脱退は活動の根幹を揺るがす大きな出来事です。2021年4月に発表された岡本圭人さんの脱退は、多くのファンにとって受け入れがたいニュースであり、担降りの決定的な引き金となりました。
岡本さんは2018年から俳優としてのスキルアップを目指し、アメリカへ演劇留学。その際、公式サイトを通じて「未来のHey! Say! JUMPにふさわしい人間になれるように頑張ってきます」とファンにメッセージを送っていました。多くのファンは、彼が成長してグループに帰ってくる日を心待ちにしていました。
留学期間を終え、日本に帰国するという知らせに、SNSでは9人での活動再開を期待する声で溢れかえりました。しかし、ファンが待ち望んだ結果は、グループへの復帰ではなく脱退でした。2年半もの間、彼の帰りを信じて待ち続けたファンからは、「裏切られた」「自分勝手すぎる」といった失望の声が数多く上がりました。
9人揃ってこそのHey! Say! JUMPだと信じていたファンにとって、この出来事はグループを応援し続ける気力を失わせるには十分すぎるほどの衝撃だったのです。
ファンのマナー問題とコンサート開催見送り
アーティストの活動は、ファンの応援によって支えられています。しかし、一部のファンによる行き過ぎた行為は、時にアーティスト本人たちを苦しめ、他のファンの楽しみを奪うことにも繋がります。
Hey! Say! JUMPは、ファンによる迷惑行為が改善されないことを理由に、2019年にアリーナ規模でのコンサートツアーの開催を見送るという苦渋の決断を下しました。
報告されていた迷惑行為には、以下のようなものがあります。
- メンバーが利用する公共交通機関に付きまとい、遅延を引き起こす
- 空港や駅での出待ちや追いかけ行為
- メンバーのプライベートを侵害するつきまとい
これらの行為は、一般の利用者にも危険が及ぶ深刻な問題です。メンバー自身も公式ブログなどを通じて何度も注意を呼びかけましたが、残念ながら改善には至りませんでした。
純粋にコンサートを楽しみ、マナーを守って応援している大多数のファンにとって、一部のファンの迷惑行為によってコンサートの機会が奪われるのは、耐えがたいことです。このような状況に嫌気がさし、グループから離れてしまうファンがいるのも無理はないでしょう。
結婚発表が有岡大貴の担降りを加速させたのか
- 有岡大貴の結婚に対するファンの反応
- 30代前半という結婚のタイミング
- リアコ枠アイドルの結婚が与える衝撃
- アイドルに「現実」を感じてしまう時
- 純粋なイメージとのギャップが原因か
- 今回の有岡大貴の担降りを多角的に考える
有岡大貴の結婚に対するファンの反応
2024年6月、有岡大貴さんと女優の松岡茉優さんの結婚が発表されると、ネット上では祝福の声と共に、ファンの悲鳴とも言える声が数多く投稿されました。
X(旧Twitter)では、発表直後から「担降り」という言葉がトレンド入りし、フリマアプリ「メルカリ」には有岡さんのグッズが大量に出品される現象が発生しました。これは、結婚という出来事をきっかけに、ファンを辞めることを決意した人が少なからずいたことを示しています。
もちろん、長年の交際を実らせた二人を心から祝福する声も多く見られました。特に、交際期間中、お相手である松岡さんがファン心理を深く理解し、交際を一切匂わせなかったことへの称賛の声もありました。
しかし、それでもなお、ファンの反応がこれほどまでに大きくなったのはなぜでしょうか。それは、有岡さんがグループ内で特別な立ち位置にいたことと深く関係しています。
30代前半という結婚のタイミング
有岡さんの結婚がファンに与えた衝撃の大きさには、33歳という彼の年齢も関係しています。一般的に見れば決して早い年齢ではありませんが、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)所属のアイドルとしては、異例の若さでの結婚と言えます。
かつてのジャニーズ事務所には、「結婚は35歳以上」「グループで1人まで」といった暗黙のルールが存在すると噂されていました。実際に、過去に結婚した所属タレントのデータを振り返ると、その傾向が見て取れます。
近年のSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの結婚発表(一部)
このように見ると、2024年に入ってからの結婚ラッシュの中でも、有岡さんの年齢が突出して若いことが分かります。この事実は、事務所の方針に変化があった可能性を示唆すると同時に、「自分の推しも、もしかしたら近いうちに…」という不安を他のグループのファンにも抱かせることになりました。Hey! Say! JUMP内で初の既婚者となったことも、大きな衝撃を与えた要因の一つです。
リアコ枠アイドルの結婚が与える衝撃
ファンの間で、有岡さんは長らく「リアコ枠」と呼ばれていました。「リアコ」とは、「リアルに恋している」の略で、ファンが本気で恋愛感情を抱く対象のメンバーを指します。
有岡さんがリアコ枠とされてきた理由は、彼の親しみやすいキャラクターにあると考えられます。テレビ番組などで見せる人懐っこい笑顔や優しい性格は、遠い存在の「アイドル」というよりも、「身近にいる素敵な男性」という印象をファンに与えてきました。そのため、ファンは彼に対して疑似的な恋愛感情を抱きやすく、それが応援の原動力になっていた側面があります。
そのような存在が結婚を発表することは、ファンにとって「リアルな失恋」にも等しい衝撃をもたらします。自分が付き合えると思っていたわけではないと頭では理解していても、感情が追いつかないのです。憧れの対象が、自分の手の届かない特定の誰かのものになったという事実は、応援してきたファンにとって深い喪失感を伴うものとなります。
アイドルに「現実」を感じてしまう時
ファンはアイドルに対し、恋愛感情とは別に「偶像(idol)」としての完全性を求める傾向があります。アイドルには、日常の喧騒を忘れさせてくれるような、夢やファンタジーの世界を見せてほしいと願っているのです。
ファンは、推しが自分と同じように食事をとり、眠る一人の人間であることは理解しています。しかし、普段はその「生身の人間」としての側面を意識の外に置いて、キラキラとした「アイドル」としての姿を楽しんでいます。
ところが、「結婚」という出来事は、そのアイドルの人生における極めてプライベートで「現実的」な側面を、ファンの目の前に突きつけます。これまでファンタジーの世界の住人だと思っていた憧れの存在が、自分と同じ地続きの世界で、誰かと愛を育み、家族を築いていく一人の人間なのだと、改めて実感させられるのです。
この「夢から覚める」ような感覚が、一部のファンにとっては耐え難いものとなります。偶像だと思っていた存在が、急に生々しい現実の存在になったことへの戸惑いや寂しさが、担降りという選択に繋がっていくと考えられます。
純粋なイメージとのギャップが原因か
前述の通り、担降りの理由として、グループやメンバーが持つイメージと現実の行動とのギャップが挙げられます。Hey! Say! JUMPは、デビュー当時の若さも相まって、純粋で無垢な少年たちというイメージが強くありました。ファンは、彼らがステージ上で見せるキラキラとした姿に癒しや元気をもらってきました。
しかし、メンバーが年齢を重ね、キャリアを積むにつれて、少年から大人の男性へと変化していくのは自然なことです。スキャンダルや熱愛、そして今回の結婚といった出来事は、彼らが一人の自立した大人であることを示すものであり、デビュー当時にファンが抱いた「純粋な男の子」というイメージとは異なる側面を見せることになります。
長年のファンほど、このイメージの変化に戸惑いを感じやすいのかもしれません。もちろん、大人の男性としての魅力に惹かれるファンも大勢います。一方で、「私が好きだったのは、あの頃の純粋なJUMPだった」と感じ、現在の姿に寂しさを覚えてしまうファンもいるのです。このイメージのギャップが、最終的に担降りを決意させる一押しになることがあります。
今回の有岡大貴の担降りを多角的に考える
有岡大貴さんの結婚をきっかけに「担降り」を考えるファン心理や、その背景にあるHey! Say! JUMPが抱える様々な要因について解説してきました。この記事の重要なポイントを以下にまとめます。
- 担降りとは「応援担当を降りる」の略でファンをやめること
- 特定の個人やグループのファンをやめる行為を指す
- Hey! Say! JUMPはメンバーの高齢化でファン層が変化
- 若い世代のグループへ担降りする30代・40代ファンもいる
- 過去には伊野尾慧さんのスキャンダルがファンに衝撃を与えた
- 純粋なイメージと私生活のギャップが担降りの一因になる
- 岡本圭人さんの脱退は9人での活動を信じていたファンを失望させた
- 一部ファンのマナー問題でアリーナツアーが見送られた過去がある
- 有岡さんの結婚発表で「担降り」がSNSのトレンドになった
- 33歳での結婚は旧ジャニーズの慣例から見ると異例の若さ
- 親しみやすい「リアコ枠」だったためファンの衝撃が大きかった
- 結婚はアイドルの「現実」をファンに突きつけ夢から覚めさせる効果がある
- 長年抱いてきた純粋なイメージとのギャップに戸惑うファンもいる
- 担降りの理由は一つではなく複数の要因が複合的に絡み合っている
- ファンの心情は複雑で一概に「裏切り」とは言えない